BATIC 独学でコントローラーレベルを取得した実際の勉強時間と勉強法【難易度 簿記と比較】

英語学習
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英語の勉強と一緒に他の資格勉強もできたらなぁ、そのうえ出来たら今後の仕事や就職活動にも役立ちそうなものないかなぁ、なんて考えたことはないでしょうか?


そんな方におすすめするのにぴったりな資格があります。

それが”BATIC(国際会計検定)”です。

今回は”BATICなんて聞いたこともない”という方へ、どういった資格なのかについての解説と
会計の知識0な筆者がコントローラーレベルを取得するまでにかかった時間と実際にやっていた勉強法を紹介していきます。

BATICと簿記 就職に有利なのはどっち?

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そもそも BATIC とは

BATICとは毎年 7月と 12月の年2回に東京商工会議所が主催で行っている英語と国際会計基準(IFRS)に基づいた国際会計スキルを測る検定試験です。

経済のグローバル化に伴い、日本の企業でも国際会計基準(IFRS)を適用する企業の数は増加しており、注目されてきています。

試験の種類は受験必須のSubject1(英文簿記 400点満点)と任意で受験可能なSubjext2(国際会計理論 600点満点)の2種類あり、マークシート式でTOEICように点数制で、その点数によって4つのレベルに分けられます。

2021年より試験に変更があり、現在は1つの試験を受けてスコアを取得します。

スコア別レベルの名称

主催である東京商工会議所が公式で提示しているのは以下のようになります。

参考:東京商工会議所 検定試験情報 

現在は試験が変更されたことにより3つのレベルにスコアで分けられるようになっています。(変更前のレベルも下記に記載)

50%:初級レベル

80%:中級レベル

90%:上級レベル

200点~319点:ブックキーパーレベル 簿記:3級レベル

基本的な会計取引を英語で理解できる。

320点~699点:アカウンタントレベル 簿記:3級レベル

ブックキーパーに対する簡単な指示、英語による会計帳簿の記帳及び管理ができる。

700点~879点:アカウンティングマネージャーレベル 簿記:2級程度

国際会計理論と国際的基準(IFRS)の基本的な部分を理解している。月次及び年度の会計報告ができる。適切な決算修正仕分け、精算表、基本的な財務諸表の作成ができる。

880点~1000点:コントーラーレベル 簿記:1級程度

国際会計理論と国際的基準(IFRS)を理解し、国際的な基準での財務諸表の作成、分析及び国内基準からの組み換えができる。会計手続き、会計方針の作成とその推進ができる。

*Subject1が320点未満またはの場合Subject2のスコアは認定されず、
 Subject1が320点以上の場合、Subject2のスコアに400点を加算したものが
 認定スコアとなります。

海外での就職情報サイトではこのレベル名称別で求人の募集がされており、自分がどの仕事であれば応募できるかが簿記よりもわかりやすいです。

個人的に考える難易度

個人的に実際受験した感覚では、簿記3級程度(アカウンタントレベル)まではあまり違いがないと思いますが、簿記2級以上に関していうと簿記は工業簿記もあり範囲が広く山が張りにくい一方、BATICは出題の傾向がつかみやすいため取得やすいと感じました。コントローラーレベルは簿記の1級と2級の間程度の難易度と言う人が多いです。(2021年試験変更前)

2021年の変更後の範囲を見る限りでは簿記3(~2)級程度にプラスしてIFRSやアメリカの会計基準などの国際会計基準ついてを理解していれば上級レベルを取得できそうだなと感じます。

簿記では日本式を主に扱っているのでIFRSなどについてはBATICなどのテキストなどで個別に勉強をする必要があるのかなという程度です。

ただ注意点として、ブックキーパーレベルとアカウンタントレベルは1度合格したら失効することはありませんが、アカウンティングマネージャーレベル・コントローラーに関しては認定期間が3年間となります。更新するには再度受験しレベルアップを図るか、課題を提出し一定以上の点数を取る必要があります。課題を提出しなかったり、回答の基準に満たなかった場合は認定スコアは400点のアカウンタントレベルとなり、これは失効しません。

この点を踏まえると、そこまで仕事で使わない場合はSubject1のみを受けて8割以上(320点以上)でアカウンタントレベルを狙うのがいいでしょう。

BATICの勉強に実際かかった時間

冒頭でも述べた通り筆者は会計の知識がない上、TOEICの点数も当時700点しかなく英語もぎりぎりビジネスレベルといえる程度からのスタートだったので日本語での簿記3級の勉強から始めました。

イメージだとこんな感じです。簿記の知識がある段階から始めようとするとおよそ315時間、簿記の時間も含めると370時間程度かかったといえます。

ただこの他に足りない分英語の勉強も毎日1時間程やっていたので、合わせると500時間程度ということになります。

簿記の知識や英語の程度によりかかる時間は異なりますが、会計知識0・TOEIC700点基準で完全に独学でやるとこれくらいかかりました。(2021年変更前)

BATIC勉強法と使用した教材

公式テキスト

2021年以降試験は1つしかないので公式テキストと問題集も1種類になっていました。2021年変更前の試験勉強について筆者は公式問題集で勉強をしておりました。(参考までに下記に記載)

Subject1の勉強法

基礎的な会計の知識であればSubject1のみの受験で十分だと思います。また内容もそこまで難しくはないので、ある程度英語ができる方は簿記の勉強なしにBATICに取り掛かりましょう。

使用した教材は東京商工会議所が公式で出しているテキストと問題集です。

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Subject1までは他にもテキストが発売されていますが、近くの書店で実際に内容を確認しようと思っても大体実店舗で売られているのは公式のものだけでしたのし、日本語と英語で説明されているのでこちらの公式テキストで勉強しました。

勉強法としては、まず公式テキストの1章だけ読み、終わったごとに公式問題集で対応している部分の問題を解き理解度を深めます。全部終わったら公式問題集を通して解き、自分の目標点に届くくらいの正解度になるまで繰り返しやります。

Subject1では一通り読めば内容を大体理解できると思いますが、わからない部分があったら、簿記のテキストを読んでみることをお勧めします。

Subject2の勉強法(2021年変更前)

Subject2で使ったのはSubjext1と同じく公式テキスト・公式問題集、そしてTACから出ている過去問題集です。

現在は試験にSubject2はありませんが、より深く英文経理を勉強したいという場合はこちらも目を通してみるといいかと思います。

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勉強法としては、公式テキストを一通り読みます。おそらく全く持って理解できませんがとりあえず過去問を解いてみます。

そしてここが1番大事なのですが、答え合わせと解説をしっかり読み、わからない部分は公式テキストを再度確認するということをやります。そして過去問のを3回くらい繰り返します。

これをやると同じような問題が出てきているなとBATICの問題傾向がつかめてきます。
ここで公式問題集を一通りやり、自分が間違った問題と、過去問と少し違った内容を重点的にやります。これと並行して出題頻出度が高い問題を解けるように過去問もやっていきます。勉強法としては以上です。

まとめ

英語の勉強がメインと考えているならばSubjext1までの勉強で十分だと思います。

また、資格取得だけが目的であるならば独学でも大丈夫ですが、もししっかりと内容も理解したいというのならば、わからない内容を質問できる講座に通った方がいいでしょう。

ビジネス英語の勉強という意味では実際に会計のイメージも付きやすいので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

▼BATICと簿記 就職についての記事はこちら▼

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